Thursday, April 26, 2007

ジャズつながりで村上春樹を

ポートレイト・イン・ジャズポートレイト・イン・ジャズ
和田 誠 村上 春樹

新潮社 2003-12-20
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村上春樹の本は沢山読んでいる。

一番、揺さぶられるのはやはり小説なのだけど、その思いを文章にできない。

何度か試みたのだけどね。

なのでこのあたりからいってみよう。

村上春樹とは思わぬところで出くわすことが多い。

私が原書で読んで面白いと思った本を彼が翻訳していたり、印象に残っている本のことをコメントしていたり、はては猫や、ドーナツやジャズのことなど、行く先々で「またお会いしましたね」という感じだ。

ジャズは聞いているだけでは物足りなくなって、ちょこっとかじっては見たものの、理論は難解だし、レコード評も難しいこと言っているのが多いし、何だか気軽に口を開けない感じがしてしまうのだけれど、この本はとても安心できる。

音楽というのは、結局、魂を揺さぶってナンボなのでは、と思う。

エモーショナルな部分でとてもしっくりくる。



さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想
ビル クロウ Bill Crow 村上 春樹

新潮社 1999-01
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ついでにこれも。

淡々としているのだけど、そこに居た人の言葉というのは心を動かす。

ビリー・ホリディとチャーリー・パーカーに関する記述にじーんとする。

ベニー・グッドマンの嫌われぶりというか、嫌なやつぶりが笑える。

そして何より凄いのは、こういう人々がライブをしてセッションを繰り広げていた時代があったということ。セッションでチャーリー・パーカーの演奏を聴いて、二度と楽器にさらわなかったサックスプレイヤーの話であるとか、面白いエピソードや裏話が沢山。

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