Wednesday, January 31, 2007

Marie Antoinette


余りにも有名な結末に近づくなか、沈むタイタニックの上で演奏をし続けた楽団のイメージが頭に浮かんだ。

運命は過酷であったり、幸運であったり、フェアだったり、アンフェアだったりする。

「どうして私だけ責められるのか」、とか、「どうしてあの人だけいい思いをするのか」とか、そういうことは言っても仕方がない。人生とはそういうものなのだから。

それを自分の歩んできた道の結果として、言い訳をせず、誇り高く、毅然と受け入れることができるか。

自ら望んだ訳でもない立場に置かれ、14歳で政略結婚させられ、国の困窮の原因とされ(とんだ言いがかりだ)、それでも王とともにとどまることを選んだアントワネット。

これが高貴であるということだ。

自分の置かれた立場は多かれ少なかれ、自分のなしてきた事の結果なのだから。

公式HP

追記:マリアンヌ・フェイスフルがマリー・テレジア役で出演していた。どっしりと貫禄で、あのBroken Englishのやせこけたしわがれ声の面影は皆無。この人はどんどんやせ細っていくのだと勝手に思っていたのを見事に裏切ってくれた。このたくましさが素晴らしい。でも、アニタ・オデイにしろ、ドラッグでぼろぼろになっても長生きする人はするのねん。

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