Wednesday, May 03, 2006

身体の記憶


1週間くらい前から、
手に鍵盤の記憶が急速に蘇りつつある。

音が飛んでいても、
手が鍵盤の距離を覚えていて、
手元を見なくても勝手にその場所まで飛んでいく。
1月にレッスンを再開して、
最初は楽譜を見る度に固まっていた複雑な和音も
楽譜から直接手に指令が届くようになってきた。

20年間以上、ほとんど毎日、弾き続けて
身体で覚えた記憶って凄い。

その後20年位、ほとんどピアノにさわらずに過ごして、
また弾き始めた時には、全然、指が動かなくて、
正直、もう弾けるようにはならないと思っていた。

でも諦めずに続けていたら、
ある時を境に大きな飛躍があって、
加速度的に身体が昔の記憶を思い出していく。
その感覚が感動的で、
最近、ピアノの前で過ごす時間が長くなっている。

私がダンサーやミュージシャンやスポーツ選手に憧れるのは
彼らがとびきりの身体の記憶を持っているからだ。

どこまで昔の記憶を取り戻せるか、
そしてその先はあるのか、
ちょっと楽しみなこの頃。


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