Friday, February 24, 2006

Lady Day


ボーカルのクラスでBilie Holidayが歌う"But Beautiful"を聞いた。
彼女が死ぬ1年前に録音された"Lady in Satin"の収録曲。

声は震えて、伸びがなく、
脆くてハラハラさせるような感じで、
バックもストリングスで余りジャズっぽくない。

発表当時は不評で、
"Lady Yesterday"などと呼ばれたそうなのだけど、
何ともせつなく、悲しい響きで、
この人は、歌として上手い下手という次元を
越えたところに行ってしまったのだと思った。

彼女が行った先が、高みであったか、
奈落であったかは知るよしもないけれど。

これまで生きてきた間に積み重ねてきた
小さな諦めや、喪失感や、悲しみを思い起こさせる響きだと思った。

数日前に彼女の"I'll Be Seeing You"を聞いていて
同じような思いに囚われたことを思い出した。

No comments: