Lady Day
ボーカルのクラスでBilie Holidayが歌う"But Beautiful"を聞いた。
彼女が死ぬ1年前に録音された"Lady in Satin"の収録曲。
声は震えて、伸びがなく、
脆くてハラハラさせるような感じで、
バックもストリングスで余りジャズっぽくない。
発表当時は不評で、
"Lady Yesterday"などと呼ばれたそうなのだけど、
何ともせつなく、悲しい響きで、
この人は、歌として上手い下手という次元を
越えたところに行ってしまったのだと思った。
彼女が行った先が、高みであったか、
奈落であったかは知るよしもないけれど。
これまで生きてきた間に積み重ねてきた
小さな諦めや、喪失感や、悲しみを思い起こさせる響きだと思った。
数日前に彼女の"I'll Be Seeing You"を聞いていて
同じような思いに囚われたことを思い出した。
No comments:
Post a Comment