一目見てほれぼれ。
有り余るエネルギーと明るいオーラ。
澄んだ聡明な瞳。
男性の胸の高さほどもある柵を、軽々と跳び越え、草原を疾走する。
キジ狩りの名手で、" Blia, chatch pheasant!! "と号令をかけられると、身体を低くして、草むらの中に突進していく。
オーナー曰く、『見とれて、時々、追い立てられて飛び上がったキジを撃つのを忘れちゃう』そうだ。
オーナーはロンドンに行ったことがない、という生粋のスコットランド人のおじさん。
毎日、同じ服を着ていて、住まいはあるけど、『お酒飲んじゃったし、帰るの面倒だから、草むらにテント張っていい?』と聞いてくるような、自由で開けっぴろげな人。
どこかBliaに似たちゃめっけと、人なつっこさのあるチャーミングな人。
アクセントがきつくて、言っていることの半分は分からなかったけれど。
おじさんはこぎれいとは言えないんだけど、Bliaはいつもぴっかぴか。
水の中や泥のなかに入って、足どころか頭までぐちゃぐちゃになっても、次に会った時には足の指の間の飾り毛まで真っ白で、日だまりのような、何とも言えないいい匂いがする。
ビレッジに滞在中、おじさんの緑の車を見かけると、Bliaの姿を探すようになった。
BitzはそんなBliaが好きだけど、ちょっと怖いみたい。
Bliaが来ると、しばらく挙動不審になる。
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