Tuesday, February 17, 2009

リアルな不安

The Broken Window. A Lincoln Rhyme NovelThe Broken Window. A Lincoln Rhyme Novel
Jeffery Deaver

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いつの頃からか、どこかのサイトに登録したり、ポイントカードを作るために個人情報を記入したりすることに躊躇を覚えるようになった。

ブログへの書き込みを理由に逮捕されたなんてニュースを聞くと、ネットの匿名性なんて嘘だと思う。

匿名だと思わせておきたい人たちがいるのだろうな、と思うと本当に怖い。

と言いつつ、欲と利便性に負けて、ネットサービスやポイントカードを使い続けている。

こうしてブログなんて書いているし、ネット上で知人と交流もしている。

ネットで知り合った人たちもいる。

怖さが分かっていて止められないのは、情報提供と引き替えにもたらされる恩恵が大きいから。

まあ、これだけ散々、個人情報を記入してきたので、今更遅いだろうし。

そんな私が感じている不安が最悪の形で襲いかかってくるというお話。

犯罪のターゲットとして誰かに狙いを定められたら、それを完全に防ぐことなんて不可能だと思う。

あー怖い、あーヤダ。




タイトルの"Broken Window Theory"(割れ窓理論)が面白い。

危険地帯の治安を改善するには、1,000人の警官にパトロールさせるより、地域一帯の割れた窓ガラスを交換し、荒れ果てた庭を掃除し、汚れた外壁のペンキを塗り直して荒んだ空気を一掃する方が効果がある、という理論。

これ、凄く分かる。

気持ちが落ち込んで、地の底を這っている時、真面目に問題について考えても助けにはならない、全然、ならない、気持ちがさらに沈んでいく可能性は大。

気分的には何もしたくない、人に会いたくない、世の中の事、すべてがどうでもいいのだけど、ここで無理矢理、顔を洗って、お化粧して、ちょっとこぎれいな格好をして、ランチなんか食べに行くのだ。

大した問題でなければこれで復活(そもそも問題がなくて落ち込むことも多い)。

問題があっても、気持ちをリセットして対応することができるようになる(こともある)。

形を整えるって大切よ。

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